亮
「 は~何やっても上手くいかね~な~ 」
亮
「 どっかに気合で稼げる仕事ないかな~ 」
亮
「 細々した作業も苦手だし営業も苦手だし 」
亮
「 体力だけあってもなかなか稼げないもんだな~ 」
亮
「 お?軽貨物のドライバー? 」
亮
「 一年目から稼げる?やる気次第? 」
亮
「 月収60万も夢じゃない!? 」
亮
「 よし、この会社に話を聞いてみるか 」
亮
「 ファミレスで面接とかなんかお洒落だな~ 」
亮
「 いやいや、でもどんな人かわかんないし 」
野澤
「 松坂さんですね? 」
亮
「 は、はい! 」
野澤
「 はじめまして、クライフ・ディー・ファーストの野澤です 」
野澤
「 すみませんね、わざわざお越しいただいて 」
亮
「 い、いえ、こちらこそお忙しいところありがとうございます! 」
野澤
「 ふむ、体力には自信がある? 」
亮
「 はい!むしろ私は体力くらいしか取り柄がなくて 」
野澤
「 体力があるのはいいことですよ 」
野澤
「 ウチではうってつけだ 」
亮
「 本当ですか!? 」
亮
「 俺、難しい作業とか営業とか苦手で 」
野澤
「 大丈夫ですよ、それより松坂さん 」
亮
「 夢ですか? 」
野澤
「 そうです 」
野澤
「 独立開業したい、ひたすら稼ぎたい、結婚資金が必要だなど 」
亮
「 俺、彼女がいるんです 」
亮
「 もう付き合って3年でそろそろ結婚も考えていて 」
野澤
「 それだと何かとお金が必要でしょう 」
亮
「 そうなんです!でも今までの仕事は続かなくて 」
野澤
「 大丈夫、やる気さえあればウチはいくらでも稼げる 」
野澤
「 最初はつらいこともあるだろうけど君ならすぐに稼げるさ 」
野澤
「 ウチでドライバーやってみないか? 」
亮
「 よろしくお願いします! 」
野澤
「 今日から新しくドライバーに加わる松坂くんです 」
亮
「 よろしくお願いします! 」
野澤
「 北川さん、彼の面倒を見てやってください 」
さとみ
「 わかりました 」
さとみ
「 松坂さんに今日配達してもらう荷物はこれね 」
亮
「 これ全部ですか!? 」
さとみ
「 ええ、新人さんだから少な目なんだけど 」
亮
「 すごい量ですね 」
さとみ
「 そうよ、だから計画的に配送しないと間に合わないわ 」
亮
「 わ、わかりました 」
さとみ
「 困ったら何でも聞いてくれていいから 」
亮
「 わかりました!とにかく行ってきます! 」
さとみ
「 無理しないでね~ 」
さとみ
「 大丈夫かしら? 」
亮
「 まず、1軒目はすぐだな 」
亮
「 それで2軒目はあっちか 」
亮
「 なんだ楽勝だな! 」
亮
「 もう、お昼!?嘘だろ! 」
亮
「 全然配達できてない! 」
亮
「 ヤバいヤバい 」
亮
「 どうしよう、北川さんに相談してみよう 」
さとみ
「 松坂くん?どうしたの 」
亮
「 北川さん!今日中に配達できないかもしれません! 」
さとみ
「 一度戻ってきて!手伝えそうな人に手伝ってもらうから 」
亮
「 ありがとうございます! 」
亮
「 は~ 」
さとみ
「 初日なんだから無理もないよ 」
さとみ
「 効率的に回るコツ教えてあげる 」
亮
「 北川さんありがとうございます! 」
亮
「 そうして少しずつ配送にも慣れてきた 」
亮
「 3ヶ月目には先輩方を超える量を配達できるようにもなった 」
野澤
「 今月もすごいねぇ松坂くん 」
亮
「 はい!これからも稼がなきゃいけないんで! 」
亮
「 体力勝負なら負けない! 」
亮
「 誰よりもたくさん配達して誰よりも稼いでやる! 」
野澤
「 夢をかなえるために稼ぎたいという人の応募を待ってます! 」
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